僕がとても好きな(あるいは、嫌いなるべき)文章を書くブロガーさんと、先日、会ってお酒を飲み交した。
彼は思ったよりも、気さくな人だった。僕はかつて、彼のブログで「思ったよりも気さくな人だった、と会った人にはよく言われる」と書いてあるのを読んだことがあったので、僕は彼のことを「気さくな人間」という予想を立てて会った。実際の彼は、その予想よりも、少しだけ気さくな人だった。
実をいうと、全くリアルの交流がなく、完全にネットで知り合った人と会うのはこれが初めてだった。少しの戸惑いを胸に、彼と渋谷で待ち合わせた。一方、彼は友達の8割がネットで知り合った人だというから、僕と会うのはそれほどの驚くことではないのだろう。
最初は「ぎくしゃくしたらどうしよう」とか「どういう自分でいけばいいんだろう」という不安はあったわけだが、 とりあえず明るく挨拶を交し、共通の話題である音楽の話から会話を始めると、その後は概ね滞りなく会話は弾んだように思う。
僕は彼の、人間らしい文章が好きだった。決して飾るでもなく、苦しみながら捻り出される言葉が好きだった。 その文章にはある種の生々しさが感じられた。そこには確かに、人間的な血が通っていた。そして、それは僕の胸にすんなりと入って、ゆっくりと体に溶けた。
僕と会ったことが、彼のブログに綴られていた。僕の好きな文章を書く人が、僕のことを書く、ということは恥ずかしさがあった。
そこには、僕のことが「快活な声と表情を持つ男性」 と評されていた。快活、カイカツ。どうもこの言葉が僕にうまく馴染まなかった。いや、客観的にはその言葉は馴染んでいるのだろう。だけど、僕自身としてはそんな言葉は馴染まない、と思った。
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4 days ago
ここ2、3ヶ月で僕はだいぶ変わったんだと思う。確信は持てないんだけど、変わったという実感は確かにある。具体的にどう変わったかというと、たぶん、僕は少しだけタフになったんだと思う。
今までしたことのない経験を経験することによって、僕の世界は一変した。それはもう、とてもドラスティックな変化だった。自分の世界がいったん全部解体されて、再構築されていくような変化。そのことにより、僕は今まで見ることのできなかった景色を見ることができるようになった。でも、それは同時にとてつもない悲しみを体験させられる世界だった。
新しい世界には、やっぱりまだ、馴染めないでいる。「こういう場合は、こう対処しろ」なんていうマニュアルも全くない。そのマニュアルは、僕が作っていかなければいけないのだ。 僕は「マニュアルの作り方」から学ぶことから始めなければいけない。
そのことを嘆いたって仕方がない。遅かれ早かれ、僕にとって、いや、人間にとってその世界は不可避なのだ。 こうやって新たな世界を知ることで、我々はタフになっていく。
タフである、という実感をバネに、僕はもう一度世界を秩序付けようとする。散らかったいろんなモノをあるべきところへ戻さなければならない。それは決して「義務」ではない。僕の純粋な「願望」だ。戻したい→戻したい→戻さなければならない。
そうこうしながら、今一度思う。やっぱり僕はどうしようもないくらいあの人のことが好きなのだ。これは変えようのない事実だし、変わりようのない事実でもある。その事実から逃げることはできないんだ。
世界は再び壊れはじめている。どうすればいいんだ。僕には壊れゆく世界を眺めながら、ただただ泣くことしかできなかった。そして、そんな自分を、ひどく悔しく思った。
1 week ago