新世界
ここ2、3ヶ月で僕はだいぶ変わったんだと思う。確信は持てないんだけど、変わったという実感は確かにある。具体的にどう変わったかというと、たぶん、僕は少しだけタフになったんだと思う。
今までしたことのない経験を経験することによって、僕の世界は一変した。それはもう、とてもドラスティックな変化だった。自分の世界がいったん全部解体されて、再構築されていくような変化。そのことにより、僕は今まで見ることのできなかった景色を見ることができるようになった。でも、それは同時にとてつもない悲しみを体験させられる世界だった。
新しい世界には、やっぱりまだ、馴染めないでいる。「こういう場合は、こう対処しろ」なんていうマニュアルも全くない。そのマニュアルは、僕が作っていかなければいけないのだ。 僕は「マニュアルの作り方」から学ぶことから始めなければいけない。
そのことを嘆いたって仕方がない。遅かれ早かれ、僕にとって、いや、人間にとってその世界は不可避なのだ。 こうやって新たな世界を知ることで、我々はタフになっていく。
タフである、という実感をバネに、僕はもう一度世界を秩序付けようとする。散らかったいろんなモノをあるべきところへ戻さなければならない。それは決して「義務」ではない。僕の純粋な「願望」だ。戻したい→戻したい→戻さなければならない。
そうこうしながら、今一度思う。やっぱり僕はどうしようもないくらいあの人のことが好きなのだ。これは変えようのない事実だし、変わりようのない事実でもある。その事実から逃げることはできないんだ。
世界は再び壊れはじめている。どうすればいいんだ。僕には壊れゆく世界を眺めながら、ただただ泣くことしかできなかった。そして、そんな自分を、ひどく悔しく思った。
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